Sawako  阿部佐和子

Sawako  阿部佐和子

13年間、舞台女優として活動してきました。日本全国や海外で舞台を演じ、各地を転々としながら公演を行っていました。愛媛県松山の坊ちゃん劇場に出演した際に、ヨガと出会いました。

その当時の私は、毎日の舞台で年間280回ほども演技する素晴らしい経験をしていましたが、身体はボロボロで肌もガサガサ。気持ちも完全に疲れ果てていました。

睡眠薬を飲んでも神経が高ぶりすぎて効かないし、でも寝ないと喉も身体も回復しないというジレンマに悩まされていました。完全に焦りと自責のスパイラルに入っていました。

舞台女優としての経験は非常に豊かで、舞台では毎日人が亡くなるような状況も経験しました(あ、役で、ですよ笑)。

いつも感性を新鮮に保つことは非常に重要ですが、疲れすぎると何も感じられなくなり、すべての感覚が鈍ってしまいます。鈍ってしまうと、補うためには自分の身を削るしかありませんでした。

舞台女優としての生き方は、本来は私の中での至上の喜びであったはずが、自分を追い詰めてしまい、結果的には中身が空っぽになってしまったことに気づきました。

これではいけないと思いつつ、どうすればいいのかわからない。しかし、そんな時にヨガと出会いました。

私の場合は、清水美早先生と出会ったことが非常に大きかったです。美早先生は一緒に仕事をしたいという相手を探しており、それを知るとすぐに「やりたいです!」と答えました。

なぜそんな返事をしたかというと、ヨガに初めて出会った時に感じたことが、「(ヨガは)私がおばあちゃんになっても、私自身が何よりも健康で幸せでいられることだぁ……」というものでした。

最大のパートナーは私自身でありながら、なぜこんなに自分を苦しめていたのか、痛めつけていたのかと、涙が溢れて止まりませんでした。

そして、私のように悩み苦しんでいる人たちに、これを知ってもらいたいと思いました。

その後、ヨガ指導者の道を歩み始めるときに誓ったことが、現在に至るまで大切にしていることがあります。

「自分に正直であること」。

風邪を引いて声がしゃがれていても、その日の出しやすい声を出せばいい。それが私だから。完璧でなくてもいい。それも私だから。

誰かのために生きなくてもいい。私が私らしく在ることが、勝手に周りの幸せに繋がっているから。一生懸命でなくてもいい。大丈夫、あなたの今のままがもうすでにそれでオッケーだから。

無理だと思い込まないで。いつでも、あなたと出会えることを、心からお待ちしています。

 

 

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